***2,016年11月1日~11月15日***

         <2,016年11月13日(日)>

 今回故郷への帰省の際に弟からプレゼントされた油絵を今日は、しみじみとゆっくり、眺めながら「SWING」で再会を果たした、あの時の面影を偲びながら、よっくりと鑑賞することにしたが、今や弟の色彩表現力は素人の域を遥かに超越した、その道の達人と言うか、プロの画家に匹敵する実力をすでに習得し、自分の画風と言うか、独自の個性が確りと確立されつつあるのだから、これは凄いことだと思う。

 写実的、或いは模写する作画の段階にはテクニックさえ習得すれば、なんとか完成させることは可能だが、自分の個性確りと、描いている絵の中に表出するのは並大抵のことでは出来無い筈だ。 しかし、弟の作画能力は既に自分の個性が確りと絵の中に色濃く滲み出ており、やがては作者の名前を全く知らなくても、一見してこの絵は誰の絵だとわかる絵に描ききることが出来るように成る日が目前に迫っているような気がして成らない。  しかし、これは並大抵のことでは到達出来ない、凡人に取っては夢の境地と言っていい世界なのだ。  しかし、その天才人にのみ知る世界を弟はそろそろ自力で掴みつつ有る様な気がして成らない。

 これはその道の達人と呼べる天才人のみが知る境地を手中に収めつつ有ると言う、驚愕の出来事なのだ。  これは決して過言では無いと思っている。  全くこれは凄いのひとことなのだ。

 よくぞここまで精進したものだ。 並大抵の努力ではここまでは成長出来いない筈だから、例え趣味の世界とは言え、ここまで来るには、血の滲むような努力の連続だったろうと容易に想像出来る。

 誠に天晴れ! よくぞ頑張った! と言いたい。   自分の心血を注いで描いた作品が、この世に半永久的に残せるのだから、これは凡人には出来ることでは無い筈だ。

 趣味の道もここまで極めると、自分の足跡を確りと後世に残せる生きざまは、並外れた価値ある人生だと言って良いでしょう。

 、

          <2,016年11月11日(金)>

 今日は自分のバースデイなんだ。  何時の間にか、もう83歳を迎えてしまったのか。 自分自身では全くその感覚がしないのが不思議で成らない。  若かりし頃と比べれば、体力的には衰えたとは言え、頭脳の方は年々益々鮮明に冴え渡り、留まるところを知らず、老化どころか進化発達の過程にあり、我ながら驚いている始末である。  かつて10年前の北アルプスや南アルプスの殆んどの3,000m峰を踏破し、明けても暮れても、山歩きに夢中に成っていた頃から見れば、流石に体力的な衰えは避け難いが、その衰えをカバーして余りある脳の進化には我ながら驚愕のジャズ人生を送っている。  是はジャズそのものが本来持っている無限の底知れん活力を頂戴しているからに他ならないと信じている。 

 ジャズを愛して止まないジャズ・フアンの皆さんには、老若男女を問わず、生きるパワーを与えてくれるのだから、偉大な文化だと言っていいでしょう。   どうか、ジャズ・フアンの皆さんも末永く人生の友として、ジャズを愛し続けていて欲しい、そうすれば、ジャズの魔力、ジャズから底知れん恩恵に授かるものと思う。  そのジャズの持つ魔力が老化の一途を辿る頭脳を見事払拭してくれるものと信じております。 事実私がそうなのだから!

 何れにしても、衰え行く体力は如何ともし難いが、頭脳と盛に保ってくれるジャズの偉大さには感謝している。

 今や100歳の時代到来ということで、83歳を迎えた自分は、まだまだ長生きの勲章を頂戴出来る歳では無いらしく、長生き老人として、まだまだ大きな顔が出来ない様だ。

 

 さあ今日も「SWING」店内のい溢れんばかりのジャズの轟音シャワーを全身一杯に浴びることにしよう。

そう言えば今日は縁起のいい華金だ!  テレビの天気予報で伊勢志摩地方は乾燥注意報が報じられてていたが、諸手をあげてヤッタ!!  と叫びたい。  一体何故かだって?

 空気が乾燥していると言うことは、「SWING」のオーディオ・システムの出口を受け持つ変換系のJBL君に取って、最悪の高い湿度が、快適な動作をし、本来の実力を存分に発揮出来る低湿度なのだから、これが喜ばずして何おか言わんと言った所か。  

 頑固に拘り続けるアナログ・サウンドの大音量再生に歓迎すべき絶好の日には違いない。 これは先人達が言い残した如く、「華金」なる縁起のいい日に成りそうな予感がしてならない。

 

          <2,016年11月10日(木)>  

 弟達一家三人とお別れした「SWING」は、平常に戻りはしたが、あっけらかんと寂しさが充満し、私はジャズ・サウンドの轟音でなんとかごまかしてはいたものの、どうやら老いと寂しさは切っても切れない同時進行で日時が無惨にも過ぎ去って行くようだ。 

 幸いにも今日も横浜から熱心なジャズ・フアンがお見えに成り、その対応に追われ、横浜近辺のジャズ喫茶の現状やジャズ談議が予想外に盛り上がり、おかげで中実の濃い情報を入手することが出来て、大いに得ること大であった。

 横浜と言えば神戸同様、我が国に於ける外国文化が最も早く上陸した地域だから、当然ジャズ文化もいち早く充実発展して来たのは当然であり、ジャズ喫茶に於いても他の地域とは別格の進化を遂げて然るべき筈なのだが、押し寄せる時代の波には、如何ともし難く、悲しいかな、衰退のみちを一挙に辿る羽目と成り、見るも無惨な状況にあるらしい。 

 ジャズ喫茶と言えば、一般的にアルコールとライブの二本柱でビジネスが成立しているのが通例だが、かつて40年前の様な活気に満ち溢れたジャズ喫茶黄金期のようなスタイルのジャズ喫茶は、すっかり姿を消してしまい、レコード・フアンの欲求を満たしてくれるジャズ喫茶は悲しいかな全国何処を探しても皆無に近い状態に成りさがり、「SWING」のようなスタイルを貫きとうすジャズ喫茶は、飛び切り異色的な存在なのだ。

 大音量に耐えられ無い皆さん方の入店を、お断りしてまで、アナログ・サウンドの大音量再生に拘り抜くジャズ喫茶等何処を探しても存在しないのだ。

 真のジャズ・レコードの醍醐味を存分に満喫出来るジャズ喫茶は全国ひろしと言えども、伊勢志摩漁村の度田舎の「SWING」以外に存在しないのだから、なんとも悲しい状況なのだ。

 

 ジャズ・レコードを愛するジャズ・フアンの皆さん、私とご一緒にレコードの素晴らしさを、存分に味わい尽くそうではありませんか。

  

          <2,016年11月7日(月)>

 私の弟でもあり父に等しい存在の大切な弟のご家族三人がお揃いで故郷である伊勢志摩の「SWING」を訪れて、あっと言う間に、はや三日目を迎えることに成った。 従って「SWING」も三日目の臨時休業となり、ご迷惑をお掛けした皆さんに深くお詫び申し上げいと思います。 どうぞお許し下さいませ。

 後日何かの形で埋め合わせさせて頂こうと考えておりますので、悪しからずご勘弁願いたいと思っています。 

 前回帰郷した際と全く変わりない、元気な弟との再会を果たし、安堵、安堵。 胸を撫で下ろした。 皆さんのお元気なお姿を拝見出来たのが何よりものおみやげなのだ。  日頃から小包みで沢山のLPを郵送してもらっているばかりか、帰郷する毎に沢山のレコードをお土産に頂戴しており、今回も下記のレコードをお土産に頂いてしまった。 

 

          <2,016年11月1日(火)>

 いよいよ今日から11月だ! 堂々たる晩秋を迎えたことになる。 と言うことは名曲「オータム・リーブス」が最もお似合いのシーズンと言うことか。 と成ると、ビル・エヴァンスやマイルス、MJQ,等沢山のミュージシャンが「枯葉」を収録しているが、「SWING」でも、11月とも成ると、名曲「枯葉」の収録盤がお皿の上に顔を見せる頻度がますます高く成り、特に人気盤である「アリソン・アンクル」の「枯葉」に至っては恐らく毎日何度も何度も針を落とすことになるだろう。

 このシーズンを迎えると、芸術の秋だ! やれ食欲の秋だ! なんて感傷的な精神状態と快適な体調コンディションが同時進行するから、ジャズ・サウンドが良く似合い、お酒の好きな諸君には、時の経つのも忘れてしまい勝ちと成り、賢明なるブレーキングに狂いを生じるから、想定外の落とし穴に埋没してしまう危険性を多分にはらんでおり、要注意のシーズンでもある。 

 何れにしてもジャズが最もお似合いのシーズンが訪れたと言う訳だから、積極的にこのベスト・シーズンをうまく活用しない手は無い。  今月は適当な頃合いを見計らって、レコード・コンサートでもぶちかましてやるか。 

 そう言えば、かつて「SWING」では、3年ばかり毎月1度「月例レコード・コンサート」なるイベントを定期的に行っていたものだが、その頃のパワーに満ち溢れ、たどたどしい自分のレコード解説がマイクを通して、「SWING」の店内一杯に鳴り響き、ワイワイ、ジャズ好き仲間達と一緒に時の過ぎるのも忘れて、無心にジャズを楽しんだものだが、今でもその当時の事が鮮明に脳裏に浮んで来ては懐かしく、若かりし頃の自分を振り返えっては、年老いた今の自分と比較したりして、その激変振りに愕然とさせられてしまう有様である。

 オーナーの自分自ら、この様なことを口にするのは、軽率かも知れないが、「SWING」40年の歴史の中で、今ほど充実したサウンドを完成させたことは無い、と自負している。  これと言うのも、自分の弛まぬ日頃の努力の成果が実を結んだに他ならないのだが、幸運にも自分には信頼出来る強力なオーディオの先生のご指導宜しきを得て、今日の完成度の高いサウンドを入手したことに成り、大の恩人であり優れたアドバイザーとして尊敬しており、且感謝している。

 先月には、東京と京都のジャズ&オーディオの先生が「SWING」に来店し、現在の「SWING」のアナログ・サウンドを熟聴した結果、我が国の数あるジャズ喫茶の頂点を半世紀に渡り、君臨し続ける、他の追随を全く許さない、まさに王者である、一関の「べーシー」を凌いだ。  と、言う、ジャズ喫茶業界の日本1のサウンドだと言う、晴れて目出度い、お墨付きをお二人の先生から頂戴した次第であるが、肝心の自分自身が「べーシー」のサウンドが如何なるものか、全く知らないものだから、日本1だ! なんて、お二人の先生からお墨付きを頂戴しても、全く実感が湧かないのが残念でならない。

 しかしながら、先月中頃辺りから、「SWING」の拘りのアナログ・サウンドは目覚ましい進化を遂げたことは事実であり、是まで自分が目指して来た最高の充実したサウンドを構築したことは事実であり、少なからず自分自身も満足しては居るものの、日本1だなんて、まさか、度田舎の「SWING」が、おこがましくて、なんだか申し訳ない気がして来て成らないのだ。  

 この世の中には、個人のオーディオ・マニアの皆さんの中には、雲の上の存在とも言える、凄い次元の高いサウンドを完成させている個人のオーディオ・フアンの方達が数え切れない程、沢山存在しており、ジャズ喫茶などの比では無いのだ。

 飽く迄も衰退はなはだしく、消滅の危機にあるジャズ喫茶業界NO.1と言うに過ぎないのだと自分自身は認識している。   とは言っても、首都圏を始め全国各地に何百も存在するジャズ喫茶のNO.1が、ここ度田舎の伊勢志摩漁村に存在すると言うのだから、実に情けない状況でわあるが、少なからず大きな自信を与えられた感がして、励みに成り、益々ヤル気満々と言ったところである。

 「成せば成る」の心情が満った喜ばしいオータム・シーズンである。 今日も拘りのアナログ・サウンドは冴え渡り、はち切れんばかりの大音量のモダン・ジャズ・サウンドが「SWING」店内に満ち溢れることだろう。 

 

*ジャズ喫茶NO.1のお墨付きを頂戴した東京と京都の先生。