(2016年2月16日~29日)

 春の気配は確実に足音を立てて近ずいており、世の中の多くの人々は今か今かと待ち侘びていたが、あと1ヶ月も我慢すれば心浮き浮き春爛漫の到来を満喫出来ると待ち望んでいるのだろうが、「SWING」のJBL君に取っては悲しいかな、諸手をあげて喜んでばかりは居られない深刻な事情が潜んでいるのだ。   何故かって?    再三再四このコーナーでコメントしている通り、水温む暖かい陽気は歓迎したい所だが、一方でその反面、それと同時に湿度の高い空気を沢山運んで来るのが、頑固に拘り続けるアナログ・サウンドの要を受け持つJBL君に取っては大きな悩みの種と成る。  








                     (2016年2月29日)

 昨日は日曜日とあってオープンするや否や、京都から既に顔馴染みのジャズ・フアンお二人さんがお見えに成り、二時間程楽しんで「SWING」を後にしたが、その直後にFB友達である伊勢のA氏とN氏のお二人が初来店して下さって本当に嬉しかった!   ゆっくりお話をする時間的余裕のなかったのは大変残念であった。

 その後、夕暮れ近くには岐阜から三人組みの熱心な若者のジャズ・フアンがお見えに成り、「SWING」店内はハード・バップの轟音で溢れ返り、かつて40年前のジャズ喫茶黄金時代を彷彿とさせるに相応しい熱気に満ち満ちており、これが現代の伊勢志摩漁村の度田舎なのか?  と、まるで我が目を疑いたく成る光景が「SWING」店内に展開され、驚愕の異次元空間を形成しており、既に失われた過去の文化が今尚こうして厳然と光り輝いているのだから、不思議と言えば不思議!   それも大都会ならばいざ知らず、伊勢志摩漁村の度田舎なのだから、我ながらびっくり仰天だ!                            

 今の我が国には未だにジャズの名盤を楽しむ熱いフアンの方達が沢山至る所に息を潜めて地底深くに潜入し、冬眠しておる状況らしいから、その様な方々を地上に引っ張り上げて目覚めさせてやる役割を担っているのが、どうやら「SWING」の務めの様だ!  名盤を大音量で聴かせるジャズ喫茶文化の消滅危機を救うべく老体に鞭打ちベストを尽くすことにしよう。

 

                       *昨日お皿の上に顔を見せたLP群。

 

       *昨日伊勢から初来店して下さったA氏とN氏のお二人。

                     (2016年2月28日)

 私が起床する4時前頃の厳しい冷え込みは未だ春の気配なんて全く感じられないどころか、真冬となんら変わらず、朝食に食べる野菜サラダ用の材料を洗う水道水の冷たさは依然として格別だ。  しかし、それはそれで目覚ましの役割を充分果たしているのだから、いいのかも知れない。  奈良東大寺二月堂のお水取りが無事終わらない事には、水温む春の訪れを期待するのは、どうやら無理らしい。

 

 今日はサンデーだ!  今日のオープニング・ナンバーはサンデーに敬意を表し、グラント・グリーンの「サンデー・モーニング」にしよう。  幾つ歳を重ねても何故か日曜日とも成ると、心が騒ぎ歳甲斐も無く恥ずかしながら、少なからず動揺の気配すら感じられ幾分興奮気味と成るのだから、お恥かしい限りである。   ヤル気満々に期待が膨らみ、次から次と、やりたい事が湧き出て来て、歳を取って居る暇なんか全く無いのだから、一日が非常に短く感じられてしようがないのだ。  これと言うのも偉大なるジャズの恩恵に浴して居るおかげだと言っても過言ではないでしょう。  自惚れでもなければ錯覚でもないが、今の自分のこの歳で、これ程充実した日々を過ごしている老人は、如何に全国広しと言えども、そうそうざらに居るものでは無いと自負している。   

 是と言うのも、ジャズと言う偉大な文化のおかげでは有るのだが、何よりも在米中の弟の強力なバック・ボーンが存在していたからこそだと言っても決して過言では無い。   ジャズと弟に足を向けては寝られない。   

 自分と言う奴は、なんて恵まれた幸せ人間なんだろうと、何時も妻を始め家族の皆さんに感謝の念を忘れたことがない。  

 

 

 今日はジャズ・オーディオについて、少し拘りの持論を展開する事にしよう。  そもそもジャズ・オーディオも、1980年代中頃辺りから、アナログ・オーディオに陰りが見え始め、LP時代からCD時代へと移行し、時代の流れはアナログ・オーディオからデジタル・オーディオへと目覚ましい進化を遂げて来ましたが、その頃には最早アナログ・オーディオは熟成期の頂点を極めていて、多くのオーディオ・フアンに絶大なる信服を得てはいたものの、余りにも勢いを増すデジタル・オーディオの追い込みに追撃され、最早LP時代よさらばだ!  と思いしや、如何に完璧な情報量を誇るデジタル時代を代表するスタジオ・マスターと言えども、時代遅れの感を拭えないアナログ・サウンドの音の実在感や生々しい動物的な香りを漂わせる音の空間表現にたけているアナログの魅力は永遠に輝きを失うことは無いと、心の底から実感させられた。  完璧な無響空間の録音スタジオで当時最高級のデジタル・サウンドを試聴させて頂いた、あの時の衝撃的な体験の想い出が昨日のことのように鮮明によみがえって来て懐かしい。  何しろ計測機で測定すると、超高域から超低域までクリアーに再生されていた帯域の広さと来たら、目を見張るばかりのデーターを示しており、びっくり仰天させられた。  しかし、データーの凄さには驚かされはしたものの、どうしても無機質で機械的な音に馴染めず、むしろ違和感すら覚える始末で、例え、レンジは狭く鮮明度に欠けていたとしても、アナログ・サウンドは人間の赤い血の温もりを感じさせてくれる安堵感と安らぎを与えてくれたり、生の楽器の余韻の心地良さを確り堪能出来るのが実に素晴らしい!   ややもすると、アナログ・サウンドは既に過去の遺産だと軽視され勝ちであるが、どうして! どうして!  我々人間様はアナログ生物なのだから、これは如何ともし難い不動の永遠性を秘めた事実なのだから。

 誰しも好みは千差万別。 顔形が違う如くに、それぞれの好みが違っていて当然なのだから、お互いのポリシーを尊重したいから、踏み入ってはいけない境界線の様なものが存在しそうだ。  

 今時、時代遅れとも言えるアナログ・サウンドに頑固に拘り続ける「SWING」は、全国でも数少ない稀に見る存在として、揺ぎ無い認知度を得つつあり、益々、是からも名盤に刻み込まれた、かつての天才達の名演を大音量でなければ真のジャズの醍醐味を満喫出来ないとばかりに、頑なに貫き通すジャズ喫茶として、日一日進化を遂げて参りましたが、これも全国の多くのジャズ・フアンの皆さんの暖かいご支援の賜物と感謝! 感謝!  

     

 

*今朝は早起きして、「SWING」で提供している「オリジナル・ビスコッティ」を作りました。

          *今朝四時頃、夜明け前の様子。

    *本日オープニング時の元気な「SWING」マスター。



                     (2016年2月27日)

 昨日は夜明け前こそ厳しい冷え込みではあったが、朝食を済ませ太陽が随分高く昇って来た9時頃には、すっかり暖かく成って来たので、「SWING」のリトル・ガーデンで妻にコンロに炭火を起こし、サツマイモを焼いて頂き、咲き誇るお花達に囲まれ、CDラジカセから流れ出るモダン・ジャズを聴きながら、焼き立てホカホカの焼きイモを豪快にかぶり付く時のあの何とも言えぬ心地良さと来たら、太陽が頭上からさんさんと降り注ぐガーデンで、開放感な満ち溢れた、抜群のミニ・アウトドアの醍醐味を満喫することが出来た。 

 その時の画像を恥ずかしながら、赤恥をかく覚悟の上でご紹介させて頂くことにしよう。

 

 今日は久々に、ニューヨークのジャズ・クラブ「ヴィレッジ・ヴァンガード」でのライブを収録した、私の大好きなビル・エヴァンスの「アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード」2枚組アルバムに熱く刻み込まれた12曲総てを一揆に通してじっくり聴いて見ることにしよう。        ビル・エヴァンスに駄作無しとよく言われているが、全くその通りで、中でも「ポートレート・イン・ジャズ」や「エクスプロレイションズ」「ワルツ・フオー・デビー」等多くのジャズ・フアンに愛されておりますが、ヴィレッジ・ヴァンガードでのライブで収録した12曲の中の6曲を1枚にアルバム化したのが「ワルツ・フオー・デビー」として、我が国では発売されましたが、地元アメリカではもともと「アット・ザ・ビレッジヴァンガード」2枚組としてリリースされたものであり、2枚組に刻み込まれた12曲総てが、ライブならではの、乗りに乗ったエヴァンス・トリオの名演が熱く刻み込まれており、どの曲一つ取っても素晴らしいの一言である。    ジャズの魅力はライブでなければ味わえないと言うことが、この2枚組を耳にすると、しみじみ実感させてくれる名盤だと思います。  中でも私の大好きな「マイ・フィーリッシュ・ハート」の情感豊かなエヴァンスのピアノ・ソロが「SWING」店内一杯に響き渡ると、年甲斐も無く、なんだか胸が熱く成るのを覚え、エヴァンスの心の奥底から沸き出て来る、深遠にして美しい語り口が色濃く伝わって来て、胸を打ち、なんだかビリー・ホリデイのボーカルを聴いて居る時のような錯覚に陥ってしまうのは不思議で成りません。  それにしてもビルのバラード・プレイは何時耳にしても極上の逸品であり、心に深く染み渡って来て、痺れますね。  

 もしも「ワルツ・フオー・デビー」フアンでしたら、是非「アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード」2枚組に刻み込まれた12曲総てを通してお聴きに成ることをお勧めします。 

 聴き逃してはいけないのが、スコット・ラファロの見事なベースさばきには感動せずには居れませんね。 このライブの1ヶ月後に交通事故で27歳の生涯を閉じた悲惨な運命に胸を打たれます。

 

*向って左が「ワルツ・フオー・デビー」。 右がヴィレッジ・ヴァンガードでのライブの全貌を収録した「アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード」2枚組です。

 

 もしも興味のお有りの方は「SWING」にございますので、どうぞご遠慮なくお聴きに成って見ては如何でしようか。  

 どのミュージシャンも共通して言えることですが、ライブ盤は本当にいいですね。

ライブ最高!!

 

*このLPはアメリカで発売された「ワルツ・フオー・デビー」と同日のライブ録音盤です。

                     (2016年2月26日)

 今朝も相変わらず厳しい冷え込みだった。 朝食用の野菜サラダ等水洗いする水道水の冷たさは格別だった。  自分は起床するとすぐさま冷水をコップ1杯ぐい飲みする習慣があり、今朝ぐらい冷たい水だと、たちどころに眠気は一変に吹っ飛んでしまうから最高の天然の清涼剤だ!  

 今日は多くの先人が言い残した「華金」なる非常に縁起のいい金曜日だ!  何かいいことが有るかも知れない。  おおいに期待出来そうだ。

 

 さて昨日は、非常に印象深い一日であった。  全国でも有数のジャズ文化の高い地域として名が通っている神戸から、我こそは堂々たるディスク派だ!  と豪語する中年と思しき熱いジャズ・フアンの方がお見えに成り、私がレコードに針を落とす前に、先ず、その彼が私に向って、「マスター、私の地元神戸には至る所に数え切れない程のジャズ・ライブを楽しめる店が沢山有りますが、我々の様にレコードやCDを満足の行く大音量で楽しみたい人には、全く行き場を無くしてしまった状態が20年来続いているため、今の神戸には我々ディスク派フアンに取っては行き場を無くしている状態ですが、カと言ってライブは既に飽き足らず、卒業しているため、かつての天才達が残してくれた名盤を愛する、所謂、ディスク派と呼ばれる者達が寄り集まり、<レコードやCDを楽しむ会神戸>なるクラブを結成し、毎月持ち回りでジャズのレコードを楽しんでおりますが、今ではその会員も120名を数えるまでに成長し、充実して参りました。  所が会員の一人がネットで<SWING>さんの事を知り、一昨日に私にその事を告げに来たものだから、早速今日は私がクラブを代表して<SWING>さんの実態をこの目で確かめたくてやって参りました。」と眼光鋭く幾分興奮気味に私に語り掛けて来たのだった。     早速ベスト・リスニング・ポジションにお座り頂き、いつもの大音量で、先ずオープニングはパーカーの「ナウ・ザ・タイム」をお聴き頂いた所、片面を聴き終えた所で急に立ち上がり、私の所に駆け寄って来て、「マスター! <SWING>さんは、何時もこの大音量で再生しているんですか、イヤー!  素晴らしいですね。  こんな大音量でレコードを聴くのは15年振りです。  言葉では言い尽くせないほど感動しました!  神戸に帰り次第早速クラブ全員にお知らせする事にしよう。 近日中にはクラブの皆さんを引き連れてやって参ります。」と言うものだから、私は「ちょっと待って下さい。 何しろご覧の通り<SWING>は小さくて狭い上に、私達夫婦は老人ですから、残念ながらそんなに多くの人数をおもてなしする能力はございませんので、一度に沢山来られても対応出来ませんので、一度にせいぜ7~8人程度にして欲しい。」と勝手なお願いをさせて頂きました。  

 果たして如何なる展開と成るのやら、楽しみと不安が交差する一日であった。  何れにしても「SWING」の在りのままの姿を気に入って頂けて嬉しい限りである。

 私のささやかな願いではあるのだが、「レコードとライブの双方を同時進行で楽しんで欲しい」と願うばかりである。

 

      *「レコードとCDを楽しむ会、神戸」のクラブ代表、S氏。

 

                     (2016年2月24日)

 「SWING」の「NO.3、 CDミニ・サブシステム・コンポ」もいよいよ今朝から晴れてオープニングする事に成り、朝食を済ませ早速5時から試聴を重ね、如何にミニ・コンポと言えども、セッティング次第でサウンドの仕上がり具合はどの様にでも変化するのだから、オモチャみたいなコンポだからと言って馬鹿にせず、気楽に徐々にセッティング・テクニックを駆使して可能な限り完成度を高めて行く予定である。  

 早朝とあって「SWING」店内も可也冷え込んでおり、エヤコンを確り効かせた中で、完成したばかりの第3のCDミニ・サブシステム・コンポから小音量で流れ出るノラ・ジョーンズのムーディなジャズ・ボーカルをBGMにして、久々に大好きな植草甚一の著書をひっぱり出して来て、いい気分で拝読することにした。

 

 今日改めて実感させられたことだが、読書する際のBGMサウンドは、大型システムのサウンドよりも、むしろミニ・コンポのサウンドの方が相性がいいと思った。   吹けば飛ぶよなミニ・コンポだがこれから充分活用出来そうだからセティングして良かったと思った。

 

 *完成したミニ・コンポ・システム。 (アンプはお客様から頂戴したもの。 CDデッキは2,000円。 SPは3.000円。合計、5,000円)。

 今日は定休日だ!  この開放感は実に素晴らしい!   例えようのない素敵な気分だ!   まさに飛び上がらんばかりのこのいい気分は、恐らく悠々自適に現役引退後、来る日も来る日ものんびり過ごしておられる幸せ人間の皆さん方には、とてもお解かり頂けないと思うが、老いたりとは言え未だ現役バリバリでビジネスに携わり、緊張感に満ちた生活を強いられている自分への、天からのささやかなご褒美なのかも知れないから、有り難く頂戴することにしよう。  

 

 価値ある生涯現役に乾杯!!  

                     (2016年2月23日)

 今朝も目覚め1番先ず外に飛び出し、未だ夜も明けやらぬ真っ暗闇の空を仰ぎ見た所、満天の星空が広がっているどころか、お月様もお星様も全く目に止まらず、今日のお天気占いはおおよその見当が付いた。  

 所が8時頃になると予想とは全く違って、すっかり晴れ渡り、いいお天気に成った。 これだと今朝も「SWING」のリトル・ガーデンで可愛いお花達に囲まれて、朝の陽射しをたっぷり浴びながら、CDラジカセから流れ出るモダン・ジャズを聴き、朝の二度目のコーヒー・タイムを妻と二人で楽しむことにした。

 最近、お天気のいい朝には、屋外のリトル・ガーデンでCDラジカセを活用してハード・バップを聴きながらコーヒー・タイムを楽しむ様に成った。 

 

 昨日はモンデーと言うのに何故か多忙を極め、食事付きオーダーのお客さんが多かったために、妻と二人が額に汗して無我夢中。  まるで若かりし頃を思い出さんばかりのてんてこまいの一日だっだ。  特に閉店に近ずくにしたがって多忙を極めたが、何しろ自分には店内一杯に溢れんばかりの大音量のジャズの洪水に励まされ、ヤル気を奮い立たせてくれる中で働くのだから、ジャズに助けられている側面が有ると言っても決して過言ではない。  今更ながらジャズの偉大さに乾杯せずにはいられない。  愛するジャズに乾杯! 

 久々に昼食を取る暇が無く、働きっぱなしだった。 おかげでダイエット効果抜群だろう。  老体に鞭打ちジャズから無限のパワーを頂戴しながら、なんとか頑張り通したが、流石に疲労こんぱいは隠せず、疲れ果てた一日であった。

 しかし、今朝の目覚めは何時もと変わらず、昨日の疲れもすっかり吹き飛び、何時もの自分を取り戻していた。  このぶんだとまだまだ無事現役を勤め上げられそうだ。  生涯現役を貫きたいと願っている。

 

 

                      *昨日お皿の上に顔を見せたLP郡達。

                     (2016年2月22日)

 今朝の起床は厳冬季のこの時期としては何時もの定刻である4時半だったが、格別の冷え込みだった。

地元漁師さんはこの時間帯には既に漁港を出て、熊野灘の沖合いで懸命に額に汗して働いているのだから、朝食の準備で野菜を水洗いする手が冷たいだなんて、恥ずかしくて言ってられない。  たるんどる!  とか、怠け者! だなんて言われても、全く、グの音も出なくて当然である。  早く奈良東大寺二月堂のお水取りが終わらないことには、どうやら春の訪れを期待するのは無理らしい。  先人達が三寒四暖と言い残していたが、三日寒い日がするかと思うと、四日暖かい日が続いたりして、次第に草木も芽生え、花を咲かせる陽気へと徐々に移行して行く筈だが、そろそろ傷み掛けて来た現在の地球は当然の如く異状気象を招き、是までの様に繰り返されて来たそれぞれの四季への穏やかでスムースな移行が悲しいかな望めなくなって来た。  最近地球上の至る所で想定外の異変、天災が生じ、目を覆いたく成る様な悲劇が頻繁に起きて居る。  我々が暮らしているこの惑星の将来も、このままでは異変が常習化してしまいそうな気がして成らない。  これも我々人間様が、この美しい大自然に恵まれた地球も、総て徐々に破壊してしまった悲劇なのだから、自分も含めて罪深い生きものと言わざるを得ない。   それにしても我々は、いい時代を過ごして来たものだと、つくずく感謝している。 

 

 さて昨日は待望のサンデーとあって、陽気のいい気候だったら、超遠距離からの予期せぬ来訪者で変化に富んだ一日と成る筈だが、何しろこの異常気象では「SWING」詣でに挑むジャズ・フアンも少なくて当然だと思っている。   そうであれば、「SWING」の拘りのアナログ・サウンドを進化させる為に、やるべきことが山積しており、地道に気合を入れて取り組み、一つずつ解決して行く努力を惜しんでは成らないと、昨日も手隙時間を最大限に活用して、店内音響空間の残響特性を改善する手立てを施し、定在波を最小限に喰い止めるためのテクニックを駆使して、居心地のいい店内環境作りにフアイトを燃やし地道な努力を重ねることにした。 

 試行錯誤しながらも徐々に弱点を改善してさえ行けば、確実にグレードの高い拘りのサウンドを我が物に出来ると信じて挑戦し続けている。                                         

 一般家庭の皆さんがお聴きに成っている音量でしたら、色々な音響に及ぼす悪影響も少ないのだが、「SWING」の様に大音量再生に誇りを持ち続け、大音量再生に成れば成る程、室内の至る所で共振したり、共鳴したりして色々な雑音が出たり、残響特性に異常を来たしたりして、どうしてもスッキリしない濁った透明度の高いサウンドに仕上げることは困難である。   しかし、一般家庭で体感出来ない大音量再生でこそ真のジャズの醍醐味と真髄を体感出来ると信じて居るのだから、大音量再生の熱気に満ち溢れた迫力ある天才ミュージシャン達の名演を満喫出来てこそ、ジャズ喫茶に出向く意義が有ると言うもの。      故に私は自分のポリシーである大音量再生に耐えられ無い方の来店は飽く迄も望まない拘りを貫き続けている。 

 ジャズ・ライブ全盛期の今、時代の流れに逆らってまでも自らの拘りを貫き通すジャズ喫茶「SWING」はどうかして居ると思っているかも知れませんが、今の我が国では稀に見る異色的な存在として徐々に知名度を上げつつあり、伊勢志摩の度田舎まで全国各地からわざわざ足を運んで下さるまでに成長進化しました。   世間一般的な極ありふれたジャズ喫茶では望むべくもない、驚愕の現象だと言っても決して過言ではなく、世の中自分の様な異色的とも言える頑固者の一人や二人は居た方が面白いのだ。  私の拘りにご賛同下さるジャズ・フアンの誕生を心から願って止まない。  

 

                     (2016年2月21日)

 昨日は正午過ぎから風雨が強まり大変荒れ模様のお天気と成り、「SWING]の表玄関のドアが開け閉めしずらく成り、外側のドアも閉めて、 (「SWING」はお客さんが出入りする玄関から屋外への音漏れを防ぐため、内ドアと外ドアの2枚のドアで構成されている。) 休業状態だったので、これはチャンスとばかりに、プライベート・ジャズ・タイムに利用することにした。                                            

 実は一昨日トランペッターの吉川さんから、ルー・ソロフへの熱いコメントを頂戴し2~3年前から全く耳にしていなかったルーのペット・サウンドを久々にじっくり楽しむことにした。

 何しろルー・ソロフはジャズを始めロック、フアンク、ラテン、ビッグ・バンド等色々さまざまなジャンルの音楽を幅広くこなせる才能豊かなマルチ・ミュージシャンだから、ソロに於ける豊かな表現力は並がずれたものがあり、たいしたもんで、ハゲ頭の容姿からはとてもじゃないが想像出来ない新鮮で若々しく生気に満ち溢れたパンチの効いた、パワフルでリスナーまで届く、抜けの良い浸透力が溜まらなく、心にぐっさり刺さるソロは例えようのない素晴らしいペット・サウンドを奏でており、たまらない魅力を秘めて居る。  或る意味マイルス以上の頼もしさと存在感を充分感じさせてくれる素晴らしいトランペッターである。  皆さんも機会をございましたら是非一度お聴きに成って見ては如何でしょうか。  

 

      *私が楽しんだルー・ソロフのLP群。(時間の都合上残念ながら「枯葉」は聴けなかった。」 

 立った今、FBにお吉川さんの情報で、ルーが昨年亡くなったことを突然知り、残念でたまらず、一瞬胸が熱く成るのを覚え、昨日のルー・ソロフ・プライベート・コンは一体何がそうさせたのだろう、と不思議で成らなかった。   現在のジャズ・シーンの情報に疎く成ってしまった自分が恥ずかしく思えて成らなかった。 

                     (2016年2月18日)

 確定申告の受付が始まったから、今日は提出して、一年を通じて「SWING」最大の難関である税務事務処理から一刻も早く開放されることにしよう。  そしてジャズの奥深い世界の深遠な喜怒哀楽に触れ、偉大なるジャズ文化の素晴らしさを確りと味わい尽くしながら、更にジャズ文化の素晴らしさを一人でも多くの皆さんに知って頂き、ジャズ・フアン拡大につなげ、我が国ジャズ・シーンの底辺拡大に繋げるべく、我々ジャズ喫茶オーナー諸氏が日々奮闘し、地道に支え続け、ジャズ・シーン全体の更なる充実発展のため努力しなければ成らない責務の様なものを実感していると同時に、歳老いた自分は、それほど堅苦しく、りきまなくても気楽にのんびりジャズと向き合っていていいのじゃないか、と言う二人の自分が存在していて、戸惑いを隠せない。  何れにしても自ら積極的にジャズを満喫しながらジャズに生甲斐を求め、ジャズから無限のパワーを頂戴しながら、ジャズとの関わりを更に強めて行く姿勢になんら戸惑いを生じることは滅多にない。  だって大好きなジャズ・サウンドの中に身を置くと、まさに天国そのもので、これ以上の至福のひと時を今の自分に望むべくもない。  まさに自分のライフスタイルはジャズを核にして成立していることが良く解かって頂けるものと思う。

 

 さて昨日は、自らを大のコルトレーン・フアンだと豪語する若者が大阪からお見えになり、久々にコルトレーン・サウンドをたっぷり楽しむことが出来て嬉しかった!  だって私自身がコルトレーン・フアンなのだから。

 この瞬間。 私の脳裏をあることが強くよぎったのだ。  果たしていったいそれは何か?  もしかして、皆さんの中には既におき付きに成っている方がおられるかも知れませんが、実は7~8年前に、我が国でも指折りの有名なジャズ批評家であり、超一流のジャズ喫茶オーナーでもある超有名な人物が、「ジャズを駄目にしたのはコルトレーンである」、とあるジャズ情報誌で拝見したので、これはただ事では無い、偉大成るジャズ文化への侮辱も甚だしいと考え、このまま捨て置く訳にはいかないとばかりに、早速、私はコルトレーンの偉大性とジャズ・シーンへの大きな貢献度を切々とジャズ情報誌を通じて、持論を熱くぶっつけ反論し、当時ちょっとした話題を投げ掛けた、あの時の無鉄砲とも言える自分のジャズへの熱い情熱が、当時のジャズ・シーンの体制に反旗をひるがえし、なりふり構わず持論を展開し、主張し続けた自分の未熟さを今更ながら、いささか恥じている。     とにかく、今のサックス奏者でコルトレーンの影響を全く受けて居ない者は無いと言ってもいいぐらい、その存在感は偉大であり、ジャズ史上に燦然と輝く偉大なる天才で有ったことは否定出来ないのだから、好き嫌いを別にして、この明確な事実は認めなければいけないと思っている。 

 

              *昨日大阪からお見えに成った珍客と一緒に楽しんだLP。

                     (2016年2月17日)

 四月の突然陽気が訪れたと思ったら、今度は今朝の様に真冬の厳しい寒さに逆戻りしてしまい、如何に三寒四暖とは言えこの様な大きな温度差でめまぐるしく急変する年は初めての経験だ。  大胆極まる気候変動がもたらす我々人間生活に及ぼす影響は馬鹿に出来ない。  恐らく体調不良を招く人も少なからず居るだろうが特に我々老人は要注意する必要がある。  

 

 さて昨日は、久々に珍しい来店客がお見えに成り、有意義な一日であった。  何が有意義かだって?

そりゃーもう、ジャズ喫茶オーナーとしての使命と責務と言ってもよい、兼ねてよりの願望でもあった重大な仕事を成し遂げた達成感に酔いしれているのだ。  

 実は、四日市の或るクラシック・フアンの中年と思しき方が、伊勢神宮参拝を終えてから伊勢志摩サミット会場である賢島探訪を済ませて、「SWING」に立ち寄って下さった訳ですが、彼曰く、「一週間程前にネット上でジャズ喫茶<SWING>さんのことを知り、マスターの熱いメッセージに絆されてしまい、不思議に興味が湧き、是非おじゃましたいと思い、やって来ました。 しかし、私はクラシックが大好きでジャズの事は全く知らないので、1度聴いて見たいと思い立ち寄りましたので色々と教えて下さい。」とのことだったので、どのレコードをお聴き願おうか迷ったのだが、かつて自分がロック・フアンであった頃、ジャズの門を叩くきっかけと成った思い出深い、アート・ブレーキーの「バードランドの夜」を先ずお聴き頂くことにした。 続いての2枚目は、カーティス・フラーの「ブルースエット」。 この2枚を聴き終え、「SWING」を後にする際、ご感想を伺って見た所、彼が「マスター、 ジャズってこんなに素晴らしい音楽だったんですか、初めて知りました。 いやー、感動しましたよ! 一変にジャズが大好きに成りました。 是非又伺いますので色々教えて下さい。 それにしても音が素晴らしいですね。 ジャズがこんなに素敵な音楽だったことを全く知らなかった自分が恥ずかしいです。」と言い残し、満面の笑みを漂わせていたのが印象深かった。

 どうやら今日「SWING」で初めてジャズを聴き、ジャズに目覚めたらしく、久々に目出度くジャズ・フアン誕生を目の当たりにして、思わずヤッタ!!  と心の中で一人叫んでしまった!   クラシックからジャズに開眼した彼の将来に乾杯したい。

 

 昨日閉店後の夜のプライベート・タイムを使って、一昨日やり残していた、「SWING」店内の更なる音響空間環境の進化を図るための、残響特性の改良や有害な定在波除去等に頑張って挑むことにした。         

 可能な限り平面対抗面を少なくし、耳障りな奇数値定在波を少なくして、店内一杯に反響する残響音を自分好みに仕上げ、非常に難しい大音量再生でもスッキリ感を維持して、、クリアーさを失わない豪快にして迫力満点のジャズ本来の持つ醍醐味を存分に体感出来る音圧を確り維持出来る音作りを目指し、地道に細部に入念に手を施しながら、自ら目指す頑固に拘り続けるアナログ・サウンドの充実を図りたいと考えている。

 大音量再生と成れば成る程、リスニング空間の欠点がもろに拡大されてしまうから、リスナーに感動を与える大音量再生の難しさが身に沁みて実感させられるから、並外れた努力が要求されることに成り、訪れるジャズ・フアンの皆さんのジャズへの熱い想いを満たしてあげるのは至難の技であり、一歩一歩着実に努力を積み重ねながら、自分が理想とする目指すアナログ・サウンドの完成に向って前進あるのみ。

 全国のジャズ・フアンの皆さん、乞うご期待!

   

  *平面な開き戸に角度を付け、反射音を分散させ、残響特性の改善を図り、音のスッキリ感を増すための

    作業途中。


                     (2016年2月16日)

 一昨日とは打って変わって、今朝の厳しい冷え込みには驚いた!  朝食の野菜サラダ等の食材を水洗いする時の冷たさは格別だった。  節分も終わりそろそろ水温む頃に成ってもいい筈だが、賢明な先人達が言い残した様に、やはり奈良東大寺二月堂のお水取りが終わらないと駄目な様だ。  春の目覚めを予言したこの格言はどうやら真実性有りと見た。

 南国伊勢志摩漁村にしてこの冷え込みだから、私の大好きな信州、甲州、上州等の今朝の目覚めの頃の厳しい冷え込みは凄いだろうなぁ。  若い頃は最高の環境だろうが、歳を重ねる毎にその厳しさが身に沁みて辛く感じるのは目に見えており、そのてん南国志摩は老後を過す恵まれた環境なのかも知れない。  

 かつて山登りに夢中に成っていた頃、1月中旬頃の厳冬季の真っ只中に妻と高校生の孫を引き連れて、比較的安全度の高い木曽駒ケ岳(3、000m峰)へ三人で冬山登山を試みた時のあの大自然の素晴らしさに涙した、あの強烈な感動が今更ながら手に取る様に鮮明によみがえって来て、なんだか胸が熱く成り、いい思い出を残したものだと、我ながらご満悦なひとときを過ごした。  北アルプスや南アルプス、中央アルプス等のよく知られた3,000m峰の殆んどの山々を踏破したが、冬山登山は余りにも危険度が高いため、総て夏山登山ばかりだったから、木曽駒の冬山登山の思い出は抜きん出た存在である。 

 

 昨日は手隙時間を使って、「SWING」店内の寄り良いサウンド環境を作るため、目に付く欠点と思しき箇所の改良に取り掛かることにした。  

 寄り良いサウンドを完成させるためには、豪華なビンテージもののアンプ類の再生機器を買い求めることよりも、むしろ音楽を楽しむ部屋、つまりリスニング・ルームの寄り良い音響空間を完成させる事の方が大切であるのだが、残念ながら多くのオーディオ・フアンの皆さんは、その事に気付くのが遅く、或いはその事に気付かないまま、高価なオーディオ機器を次から次と追い求めては多額の出費に追いやられ、グレードアップを試みる方が数多く見受けられますが、リスニング・ルームさへ合理的なサウンド空間が出来上がってさえいれば、例えちゃちなシステム・コンポでもミニ・コンポであっても、れなりに想像以上の次元の高い素晴らしいサウンドを楽しむ事が出来る筈である。  この事は私の半世紀に渡る長いオーディオ遍歴を経ての確固たる確信に満ちたアドバイスと言っていいでしょう。  

 録音スタジオの様な無響室タイプでもなく、計測機器で測定して物理特性に優れた部屋作りでも無く、自分の耳で確認しながら時間を掛けて、焦らずに最小限の出費で、自分好みのサウンド空間を作り上げて行くことが大切である。   

 何しろオーディオで楽しむ音楽は、極端に言ってオーディオ機器からの直射音よりも、むしろその部屋の反響音を楽しんでいるのだから、その部屋の残響特性が如何に大切であるかお解かり頂けると思う。 

 先ず、可能な限り並行対面を少なくして、音のだぶつきを無くし鮮明度をあげるために、昨日は店内の隅々にどよみ続ける低音除去に吸音材の補強と、平面帯に突起物を施し、適切な自分好みの残響特性をつくりあげ、鮮明度を増す手立てを施す事にした。   一日や二日で成し遂げられる簡単な作業ではなく、根気に気長く挑戦し続けなければ完成しないが、努力の甲斐あって「SWING」店内のサウンド空間は更なる進化を遂げたことは確かである。

 

          *改良箇所の一部をご紹介します。    

 *今日のオープニング・ナンバーはケニー・ドリューの代表作にしよう。

  このレコードはケニー・ドリューのファースト・リード・アルバムであり、彼の晩年の頃のお洒落で洗練されたピ

  アノ・サウンドでは無く、黒っぽいブルース・フィーリングに満ち満ちた、諸ハード・バップ・ジャズの魅力満載

  とも言える中味の濃い素晴らしいもので、私が日頃から愛聴しているレコードである。