***2,016年10月16日~10月31日***

           <2016年10月26日(水)>

 お金を使わずに拘りのアナログ・サウンドをグレード・アップさせるのが私の流儀だが、今回も全く同様、無水アルコールと耳用の綿棒のみを使い、その他は五感と全知全能を駆使し、地道に繰り返し、繰り返し、試聴を重ね、決して焦らず、じっくり腰を据えて、前進しては後退しながら、手探りで徐々に一歩一歩目標のサウンドへと近ずけて行くのだが、常時、失望と感動が交差する中、目指すサウンドへと近ずけて行くのだが、今回の「SWING」の拘りのアナログ・サウンドの想定外とも言える、目覚ましい驚愕の進化を遂げ、三日前のサウンドとは、まるで別物の次元の高いサウンドに完成し、やっと目指していた夢のジャズ・サウンドに仕上がって来たのだから, 長時間を費やし、全知全能を搾り出し、へこたれずに挑戦し続けて来た甲斐があった。  

 長年の目標とする夢のアナログ・サウンドが、ほぼ完成の域に達したと言っても、決して過言ではない。早速ながら、昨日、一昨日と東京と神戸の、この道のお偉い諸先生方に、我が国のジャズ喫茶業界の頂点に四十数年間に渡り、君臨し続けて来た、かの一関の「べーシー」おも確実に越えたと言うお墨付きを頂戴するまでに至ったのだから、まるで夢のようである。  「べーシー」越えを果たしたと言うことは、自ずと我が国NO.1のジャズ喫茶と言う事に成る

 首都圏を始め大都市には数え切れないほどの、無数のジャズ喫茶が存在し、お互いに、しのぎを削っておりはするものの、かつて40年前のジャズ喫茶黄金期当時の様なスタイルの店が既に皆無と成り、ジャズのレコードを愛するジャズ・フアンの皆さんは、最早、行き場を無くしてしまい、悲しい浮世の波にさらされている状況だが、この悲しい時代の流れに反旗をひるがえし、ライブをしない真のジャズ喫茶のスタイルは欠くあるべしと、ここ度田舎の奥志摩漁村の果てから、声高らかに発信しているのが、革命的異端児とも称される「SWING」と言う訳だ。

 ジャズ喫茶日本1のお墨付きを頂戴したからには、大きな責務を背負うことになり、責任重大である。 こうなれば老体に鞭打ち、レコード文化を愛して止まないジャズ・フアンやジャズ・シーンの皆さんのためにも、未だ後暫くは奮起しベストを尽くさなくちゃいけないようである。

 とにかく、鋭い切れ込みとソフトな暖か味のある迫力を構築したのだから、合い矛盾する二つの目標を完結したのだから、こんなチャチな何処にでも存在する、ごくスタンダードなオーディオ・システムを駆使して、よくぞここまで進化させて来たものだと、我ながら自分をほめ称えることにした。 

 目標とする次元の高いサウンドに近ずけるオーディオ・システムの完成を果たすには、入口周りの変換系と出口周りの変換系の両方を完璧に制服した者こそが歓喜の涙を流すことが出来るのだと確信した。

 それにしても、何かを全く違う何かに変える、まるで忍術のような仕事をやってのける変換系は、購入してからおおよそ半世紀に成ろうとしているが、その時命の長さに驚かずにはいられない。

 

*アナログ・サウンドの主役を演じる最も重要な入口周りの変換系。

           <2016年10月25日(火)>

 この頃よくあるケースだが、閉店間際にお見えに成るジャズ・フアンの方が頻繁に増加傾向にあり、少なからず戸惑いを感じて居る。 是と言うのも、どうやら「SWING」の閉店時間が余りにも早過ぎれことに原因しているようである。  ジャズ喫茶と言えば一般的にはアルコールとライブが主体の商売だから、おのずと深夜の商売営業化してしまうのはやむ終えないと思うが、何しろ歳老いた私のこの老体では、連日連夜真夜中の一時や二時までの営業は不可能に近い。  如何に睡眠時間の少ない自分でも、真夜中の二時頃までの営業はきつ過ぎる。  毎日ほぼ三時に起床するから、早起きする時間帯を夜にまわせば計算的には可能な筈だが、自分はコンピューーター機器の様には計算どうりにいかない生身の身体である。  もうこれまでの長い人生、充分深夜営業をやりつくして来たから、今更、この老体に鞭打ち働く気には到底成れない。  しかし「夜間特別貸切」のご要望には喜んでお応えしておりますので、ご希望の方はご遠慮なさらずにお申し出下さい。

 

 昨日はジャズ・シーンでは良く知られている一流の中堅ジャズ評論家である東京在住のX氏が三ヶ月振りに五度目となる「SWING」来店と成り、それも先ほどの書き込みではないが、閉店間際にお見えに成り、一瞬戸惑いはしたものの、驚きと嬉しさで、思わず彼とハグ!  

 すぐさま彼の好きなホット・コーヒーを点て、ベスト・リスニング・ポジションのソファーにお掛け頂き、ジャズやオーディオ談議は後回しにして、先ずは先生の大好きなアート・ブレーキーの「バードランドの夜」、「アリソン・アンクル」の枯葉、コルトレーンの「ブルー・トレーン」、ロリンズの「ヴィレッジ・ヴァンガード」、ドルフィーの「ラスト・デイト」、トミフラの「オーバー・シーズ」の五枚を息もつかさず連続で、たて続けにお聴き頂き、やっと私の顔を見て、「マスター! これは一体どうしたことかね?  今回が五度目の<SWING>訪問に成りますが、毎回訪れる毎に、マスター拘りのアナログ・サウンドが良く成り、磨きが掛かり、次第に進化を遂げて来ましたが、いやー! 今回お聴かせ頂いた、、<SWING>さんの音には、全く、びっくり仰天しましたよ! 今迄、こんなに素晴らしいジャズ・サウンドを聴いた経験が無いね。  先回お聴かせ頂いた時のサウンドとは、全く別物ですよ。 まるで次元の違う完璧とも言える見事な音に感動しました!  恐らく今の我が国NO。1の音をしてますよ。  かの一関の「べーシー」を越えたサウンドが完成してますよ。 イヤー! マスター! おめでとう! やりましたね。  東京に帰ったら早速、皆さんにお知らせしなくちゃいけない。 大きなお土産が出来ましたよ。」と、いささか興奮気味に私を手招きしながら語り掛けて来た。  先生から我が国NO.1のお墨付きを頂戴してしまい、かえって、なんだか重責を担った感すらして、益々更なる磨きを掛けなくちゃいけない、新たな意欲が湧いて来たのだった。  

 「SWING」の頑固に拘り続けた来た、アナログ・サウンドは一週間前、お金を掛けずに、細やかな細部の改善とセッティング、そして微妙な調整を繰り返し、繰り返し、しながら何度も何度も試聴し、二日間かけて、閉店後深夜遅く迄、汗を流した苦労の甲斐あって、驚愕の進化を遂げることが出来た。   

 何しろ、無水アルコールと綿棒を使っての挑戦だから、軍資金投入はゼロ。 にも拘らず、これ程までに見事なサウンドを構築出来るのだから、オーディオって本当に面白い。  地道な弛まぬ努力と鋭い感性さえあれば誰にだって、立派なサウンドを得られる筈である、  

 それにしても、「SWING」のアナログ・サウンドが、是ほどまでに急激な進化を遂げようとは、我ながら驚かざるを得ない。  文字どうり押しも押されぬジャズ喫茶NO.1の音を、ここ度田舎の奥志摩漁村から、これぞジャズ・レコードの真の醍醐味だ!  なんて胸を張って全国各地のジャズ・フアンの皆さんに発信し、存分にお楽しみ頂けるのだから嬉しくて溜まらない。

 

*東京から五度目の来店を果たしたジャズ評論家のX氏。

           <2016年10月21日(金)>

 昨日もおかげさんで、平穏無事に楽しいジャズ・デイをすごすことが出来、天に感謝!  さて今日は先人達が言い残した華金なる縁起のいい日だが、果たして如何なるジャズ満載の好日と成るのやら、楽しみで成らない。  楽しみと言えば、もうじきロスアンゼルスにお住まいの弟一家の皆さんとの再会が楽しみで成らない。 早く元気な皆さんのお顔を拝見したいものだ。 何しろ自分に取っては、たった一人の兄弟だから愛おしくて成らないのだ。 自分が今日、こうして「SWING」が健在でいられるのも弟のおかげなのだ。 足をロス方向に向けて寝てはバチが当たるぞ。 と言った具合で、再会が待ち遠しい。

 

 さて昨日は、その前日の定休日に「SWING」拘りのアナログ・システムの最も重要な入り口周りの変換系部分の総ての接点を無水アルコールで綺麗にクリーニングを施し、複雑極まるオイルダンプ方式のワンポイント・サポート・アームであるオーディオクラフト4000の微細な調整を、何度も何度も試聴を繰り返しながら、五感をフルに発揮し、納得のいくサウンドに仕上げて見たが、「SWING」がクローズしてから、改めてサウンドの仕上がり具合をチエックしてみたところ、残念ながら完璧な完成度を確認出来ず、がっかりし、是では駄目だと、納得いかない部分を幾つか発見したので、改めて再度、出口変換系のドライバー・ホーンとツイーターのセッティング位置を模索しながら最適位置を探り当てることにした。

 何しろ、ドライバー・ホーンとツイーターの位置を前後に1センチ移動させるだけで、コロッとサウンドが激変するのだから、ベスト・ポジションを探り当てるのは、至難の技である。  何度も何度も試行錯誤の末、やっと深夜遅く、1時過ぎまで掛かってしまい、、やっとこさ納得のいくベスト・サウンドに仕上げることが出来た。  しかし、これで完璧かと言えば、そうではなく、まだまだ完成度を高め、進化させる余地が残されている。   総てのものは是で完成と言うものはこの世に存在しないのだ。 まだまだ進化の道程は永遠に続いて当然なのだ。  これで完璧という時点が無いのだから、今後も、弛まぬ地道な努力を怠ってはいけないと言うことだ。  この難しさが、又たまらなく面白いから、継続して行けるのだ。 

 

 オーディオを志す者に取って、大きな目標の一つでもある、サウンドの鋭い切れ込みと、暖か味のあるソフトな音質の両方の相入れない矛盾点の両立を可能にしてくれるのが真空管アンプの成せる技だと認識している。   各楽器が奏でる音がボケずに、音の輪郭を鮮明に描き切る、つまり、エッジの再現性が非常に大切ではあるが、奇数値倍音成分が多く含まれた刺激的なきついサウンドでは、非現実的な音に成ってしまい、決して音楽を楽しめる次元のサウンドとは言えず、鋭い切れ込みと、暖か味のある柔らかさが同居していることが非常に重要な部分である。

 全知全能を振り絞り、真剣に取り組めば、必ずそれに応えてくれるところが、実に楽しい! 

三日前までの「SWING」の拘りのアナログ・サウンドも、今朝の時点では目覚ましい進化のあとをはっきりと確認出来るから、実に楽しい。   全くお金を掛けずに、寄り良いサウンドに進化させることが 出来たのだから、全く愉快だ!    ご来店下さるジャズ・フアンの皆さんの満面の笑みが脳裏に浮んで来て成らない。  お金を掛けずに、完成度を高め、進化させることがオーディオの極意と心得ている。

 

 「SWING」の拘りのアナログ・サウンドも今回の細部のチエックとセッテイングの変更によって、目覚ましい進化を遂げ、全国各地から訪れるジャズ・フアンの皆さんに、是迄以上にジャズの醍醐味を存分にお楽しみ頂けるかと思うと、嬉しくて溜まらない。

 かつての天才達の名演が熱く刻み込まれた名盤の真の醍醐味を余すことなく、ご一緒に味わいつくそうではありませんか。

 ジャズはクラシックやポピュラー等から見れば、飽く迄も、少数派に過ぎないが、私に取っては、総ての音楽を楽しむことは出来るが、現在の自分は、どのジャンルの音楽よりも、ジャズを愛しているから、ジャズが最高だ!  と声高らかに叫びたい!

 

 

          <2,016年10月20日(木)>

 昨日の定休日は「全粒粉ゴマパン」や「ビスコッティ」を焼き上げるやらで、多忙な一日をすごしたが、予定していたスケジュールもほぼ完了した、夕暮れ時の四時半頃からは、オーディオの入り口周りのカートリッジとアーム等の接点のクリーニングを済ませ、何度も何度も試聴を繰り返しながら、細やかな調整を施し、納得の行くサウンドに仕上げるまでに約二時間。  その後は例によってお好みの愛聴盤をレコード・コレクションから引っ張り出して来てはお皿の上にお出まし願い、濃い目のキリマンを食しながらの至福のひとときを満喫することが出来た。 

 

 時代の流れに逆らいながら、自らの頑固な拘りを貫き通し、隠れ家的極上空間である拘る人の拘るジャズ喫茶「SWING」も日を追う毎に益々磨きが掛かり、その存在感が並外れて異色的な輝きと、想定以上の速度で認知度を増すばかりなのには、少なからず驚いていら。  

 超遠距離をものともせずに、多額の経費と多くの労力を費やし、わざわざ伊勢志摩漁村の度田舎までお越し頂く皆さんのご努力とその情熱には全く頭がさがる思いである。

 遠路遥遥訪れる皆さん方のジャズへの熱き想いを充分に満たし得るだけの完成度の高いジャズ空間を提供せねば成らないと日夜孤軍奮闘中である。

 時代遅れも甚だしいアナログ・サウンドに、未だ拘り続ける頑固者の生き様をお見せしなければなるまいと心に誓っている。

 ジャズをこよなく愛する全国各地の皆さん、ご一緒にかつての天才達が残してくれた名演奏の数々をご一緒に楽しもうではありませんか。

 

*「SWING」のベスト・リスニング・ポジションの予約席。 

          <2,016年10月18日(火)>

 今日は先週に植えた春先球根の鉢を四個と季節の花を植えた鉢三個を持って、伊勢に居を構える長女宅に持って行き、リトル・ガーデンの整理と季節の小花を新たに植え込み、誰が見ても楽しめる可愛いくて、癒しとくつろぎがいっぱい得られるリトル・ガーデンを完成させて、日々の暮らしをエンジョイ出来るレベルまで完成度を増す必要があるから、自分の奮起を期待されて居るから、充分にそのご期待に添えるべく、今日も確り頑張らねば成らない。  早速、これから伊勢に出向き、「SWING」がオープンする頃には帰宅する予定である。

 

 昨日ご来店下さったジャズ・フアンの皆さんの中に、一際印象深く自分の脳裏に色濃く残っている方がお一人いた。 その方は、横浜から遠路はるばるお見えに成った中年と思しき大のボーカル・フアンだった。

 「SWING」のレコード・コレクションの貧弱な分野が、実はボーカルとビッグ・バンドなのだが、まるでそのことを既に見抜いていたかの如く、ボーカルのリクエストばかりを頂戴し、私は久々に痩せる思いがしたのだった。  とは言っても最少限のボーカルの名盤はコレクションしている筈だから、困ることは無いのだが、大のボーカル・フアンと成ると、マニアックな特殊な珍盤まで知り尽くしているから、自ずとリクエスト盤も頭を悩ますものばかりで、痩せる思いをした。  ダイエットする必要の無い自分に取っては、久々に、いささか辛い思いをした一日だった。

 しかし、横浜からお見えに成った彼のおかげで、随分ボーカルの勉強になったのは確かである。 寧ろ感謝しなくちゃいけない。  いろいろと自らの反省材料も見つかり、もっともっとボーカルのジャンルを掘り下げて勉強しなければ駄目だと、つくずく思い知らされた。  

 

          <2,016年10月17日(月)>

 昨日はさすがにサンデーとあって、超遠距離の岩手から、最近頻繁に目立つ様に成った、閉店間際の来店だった。  流石に遠距離から度田舎の「SWING」まで、わざわざお見えに成るだけあって、ジャズによく精通したベテラン・ジャズ・フアンのY氏は、唯、もくもくとリクエストを交えたLPを4枚連続で熟聴された後のことだった。

 その彼が突然、「マスター、もしもマイルスがボーカルの伴奏を務めたアルバムが有りましたら、聴かせて欲しいのだが。」と言うリクエストを頂戴し、私も暫く考え込み、マイルスがボーカルのバック・ミュージシャンを務めたアルバムと言えば、1950年に絶頂期のサラ・ボーンの伴奏をやってのけた、「サラ・ボーン・イン・ハイ・ファイ」をおいて他に無い筈だ、と脳裏に浮び、すぐさまお皿の上に御出まし願い、針を落とし、サラ・ボーンの絶頂期のあの張りと艶の有る豊かな声量が飛び出して来たものだから、彼は「マスターこのボーカルは一体誰ですか?  そしてバックのTPは誰ですか? 」 と矢継ぎ早に訪ねてきたものだから、簡単にこのアルバム内容を説明させて頂いた所、やはりマイルスにもボーカルのバックを務めたアルバムが有ったんですね、」と言って、更に彼は「申し訳ないが、side-1,   side-2  の両サイドを通してお聴かせ願えませんか」と言って、真剣な面持ちで熟聴していた彼の姿が、今日に成っても脳裏から離れず、彼に取っては<SWING>での思い出深いアルバムに成ったことだろう。

 マイルスは、このアルバムを録音した直後、何故か1年近くもジャズ・シーンから突然雲隠れしてしまったのだから、このLPは特別印象深いアルバムだと私は思っている。

 

*マイルスが唯一、ボーカル の伴奏を務めたアルバム。   

              <2,016年10月16日(日)>

 昨夜は秋本番を告げる十五夜の満月を楽しめる日だったが、残念ながらそら一面に薄雲が立ち込めており、鮮明な十五夜お月さんを眺めることは、叶わないまでも、それらしき雰囲気程度は充分に満喫することが出来た。  「SWING」の玄関先にてpm、8時撮影。